2004年9月特集
デコボコの歯は、美的+機能的にも問題あり
思えば、日本の“八重歯性善説”には、諸説ありそうです。歯並びのよさは育ちのよさを表すという考えが一般的なアメリカにくらべて、もともと歯を見せて笑うのが下品とされてきた日本では、写真を撮るときも歯を見せた笑顔はけっこう控えめ。それゆえに、会話する中で時折ちらりと見える八重歯をその人の個性として解釈したのかもしれません。

この解釈の違いを、伝統的な西と東の「庭園」にたとえるのも面白そうです。植え込みなどがシンメトリーに構成されている西欧庭園に対し、いわゆる日本庭園は自然の中にあるような本来のバランスを再現しようとしています。そこに、ありのままの自然な姿を美として認めるような「許容の文化」がある気がしませんか?
そしてその意識が、生まれもっての形を大切にする⇒歪んだ歯も出っ張った歯もその人らしさ
…という構図につながってきたのかもしれません。

でも、科学的に見れば、デコボコだったり歪んだ状態の歯は、先に挙げたようにむし歯や歯周病になりやすいし、治療して凹凸をなくしたほうが歯が長持ちしやすいのは事実。
実際、年齢を重ねても、自分の歯をたくさんもつ人のほうが自立した生活ができるという研究結果もあるほどです。

歯は人間のもっている天然の宝石。どんなに美しく輝いていても、決して嫌味にはなりません。
海外に行って歯並びの悪さから「Are you Japanese?」なんて言われないよう、歯並びに対する意識を高めたいものですね。


▲頭の形とあごには大きな関係が!
前後に長い楕円形をしている(長頭型)欧米人(白人)は出っ歯になりやすく、前後の奥行きが浅い(短頭型)日本人は下あごの成長にくらべて上あごの成長が悪いため、受け口になりやすい傾向があります。
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ZOOM UP1 八重歯は「魔女の歯」? それとも…!?
ZOOM UP2 デコボコの歯は、美的+機能的にも問題あり
ZOOM UP3 (コラム)日本vsアメリカ。シルバー世代で、その差は歴然
 

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