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高橋先生は矯正歯科医院を開業するご主人とともに、口腔筋機能療法に取り組む第一人者。口腔筋機能療法とは、舌や口唇(こうしん)など、歯に関連する筋肉のバランスを整えるためのトレーニング法(言ってみれば、口まわりの筋トレ!)のことで、一般にMFTと呼ばれています。
ちなみにMFTは、矯正歯科、小児歯科の診療室で、不正咬合と関連した口腔周囲筋の機能改善を目的として主に歯科衛生士によって実施されているもので、1972年MFTに関する国際学会であるIAOMが、2002年には日本口腔筋機能療法研究会が設立され、治療法の改善と研究が続けられています。
MFT…。
患者である私たちにとって、まだ聞き慣れない言葉ですが「口腔筋のバランスが悪いと、たとえ矯正歯科治療で歯並びをキレイに整えても後戻りしやすい」ということであれば、聞き捨てなりませんよね。くわしく高橋先生にお聞きしました。
「矯正治療で咬み合わせや歯並びをキレイに整えると、それによって舌癖が改善されるケースは多いのですが、なかには口のまわりの筋肉が新しい歯列の環境についていけず、改善されない場合もあります。例えば、治療後も食べ物を飲み込むときに舌を前に出すクセが治らなかったりすると、歯はまた押されて出てしまいますよね。そうなると、先ほど言ったように、やがて歯列は後戻り。MFTはそんな舌癖がある場合に有効で、トレーニングを通じて咀嚼(そしゃく)、嚥下(えんげ)といった正しい動きをマスターすることで、歯にかかる余計な圧力をなくしていきます」

★ 舌の筋肉の力を強める
★ 唇や頬、口のまわりの筋肉に力をつける
★ 正しい飲み込み方を覚える
★ トレーニングで覚えた舌の位置や唇の状態を保ち、
生活の中でそれを習慣にする
…こと。
それによって歯並びの美しさも保てるのなら、ぜひともマスターしたいもの、ですよね。 |
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ところで、舌を始めとする筋機能の正しい動きって一体どんなものなのでしょう。
ちょっとここで整理しておきましょう。
リラックスしているとき
◎舌:上あごにぴったりと接し、舌の先は「スポット」にあたっている
◎唇:軽く閉じている
◎歯:奥歯が咬み合っていない
食べ物を飲み込むとき
◎舌:舌の先が上あごの「スポット」にあたっている
◎唇:軽く閉じている
◎歯:奥歯が咬み合っている |
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逆に、次の項目にいくつか当てはまれば、筋機能の動きに問題があると言えそう。

□ 食事のとき、奥歯ではなく前のほうの歯で食べている
□ 安静にしているとき、舌の先が前歯か唇にふれている
□ 食べ物を飲み込むとき、舌の先が唇と接触する
□ 口の中にある食べ物が見えやすい
□ 食事中、食べ物が口からよくこぼれる
□ 舌を出して、食べ物を迎えに行く
□ カタい食べ物は苦手
□ 一度にたくさんほおばり、よく噛まずに飲み込んでしまう
□ 無意識のとき、口をポカーンと開けていることが多い
□ 唇が厚ぼったく、ダランとしている
□ 唇を閉じるとき、口元になんとなく違和感がある
□ 口角が下がっている |