2005年1月号P1
 
いろいろある、MFTのトレーニングメニュー
高橋先生によると、矯正歯科治療後に後戻りした患者にMFTをしたところ、歯列が再びキレイに整ってきた例もあるのだとか。また、さきほどのCASE STUDY1のように、MFTを受けただけで歯並びが自然に改善されてきたという事例も、決して珍しくはないそうです。

「ただ、誤解のないように申し上げると、MFTを受ければどんな不正歯列も治る、というわけではありません。開咬の場合も、舌が上下の歯に挟み込まれてそうなっている場合なら、舌癖を改善すれば上下の前歯が咬み合う可能性が高いのですが、骨格に問題がある場合はMFTだけでは改善できません。乱ぐい歯もMFTだけで治るケースはほとんどないでしょう。歯が口の中で混み合っているわけですから、やはり矯正治療と平行して行うことが必要になってきますね」

矯正歯科治療+MFT。舌癖の解消には、この「たすきがけ療法」が有効なのですね。では、実際MFTではどんなトレーニングをするのでしょう?
その一部をご紹介!
ポッピング
ポッピング
舌全体を上あごに吸い上げ、「ポンッ」と音を出す。
 
スラープスワロ
スラープスワロー
舌を上あごに吸い上げ、ストローを噛む。口の横のほうからスプレーで水を入れ、吸い込んで飲み込む。
※飲み込むときは奥歯を噛み、唇を閉じない。
 
フルフルスポット
フルフルスポット
舌を細くして左右に振り、「スポット」の声に合わせて、すばやく舌の先をスポット(前出)につける。
他にも、木製のスティック(アイスクリームのバーみたいなもの)やヒモつきのボタンを使ったいろんなトレーニングを、症状に応じて組み合わせていくのだとか。そのどれもに共通するのは、特別ムズかしいとか、大変なものではない、ということ。それだけに、短期集中的にガンバルのではなく、時間をかけて気長に続けることが大切です。
 
矯正歯科治療といえばアメリカが先進国ですが、そのアメリカよりも日本のほうが取り組みが進んでいると言われるMFT。「舌癖があるかも」と思う人、気になる人は、一度、矯正歯科医院に問い合わせてみては?
高橋未哉子先生
 
PROFILE●
高橋未哉子(たかはし・みやこ)先生

1980年、アメリカで口腔筋機能療法を専門に開業していた言語病理学者リチャード・バレット氏と、MFTの世界的な認定組織IAOMの設立者であるウィリアム・E・ジックフーズ氏に師事。日本で初めて口腔筋機能療法士の資格を取得。ご主人の治先生(左)とともに、MFTのさらなる普及に務めている。
 
ZOOM UP1 外見的な「誤解」も生み出す、舌のクセや口呼吸
ZOOM UP2 「舌癖」を治すMFTってなあに?
ZOOM UP3 P1筋機能が改善すると、唇の形や顔だちも変わる!
ZOOM UP3 P2●いろいろある、MFTのトレーニングメニュー
 

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