お待たせしました! 今回のえくぼさんは、柏レイソルでチームの中軸として活躍中のリカルジーニョ選手の登場です。ブレース(矯正装置)をつけて試合に臨むリカルジーニョ選手、さてさて歯並びや矯正治療について、いったいどんな考えをもっているのでしょう?(取材日:2005年3月24日)
ブレースは、いつからつけているんですか?
かれこれ10年くらいになるね。ブラジルの「ウジナアクカレイラ」というチームに入って、プロとしてやっていくことが決まった18歳のときからだから。ブラジルにいる主治医には「もう(ブレースを)取ってもいいよ」と言われてるんだけど、装置をつけていること自体、全然気にならないから、そのままにしているんだ(笑)。
矯正を始めようと思ったのは、なぜ?
理由は2つあって、1つはプロになると雑誌に載ったり、テレビに映ったりするよね。そのとき、歯がガタガタだと、やっぱり見た目がよくないから。それと2つめは、僕が所属することになったチームには専属じゃないけど、かかりつけの歯科医がいて、その先生に
「歯並びを治したらスポーツパフォーマンスが向上するのでは?」
と言われたから。確かに当時は口呼吸で、夜も寝苦しかったりしたからね。それが治るなら、と思って始めたんだ。
以前は、どんな歯並びだったんですか?
ずいぶん昔のことだからあまり覚えてないんだけど…。全体的にガタガタしていたね。歯が抜けている部分もあったし、なんと言っても
呼吸がしづらかった
。
それで18歳から始めて、今までずっとブレースをつけている?
いや、最初1〜2年つけて歯並びがだいぶん整ってきたので、3〜4年はずしていたんだ。もちろん、その間も通院はしていたけどね。その後、日本に来ることが決まったので、そうなるとたびたび通院もできなくなるから、また装置をつけることにした。そのまま装置もつけずに日本に行ったら、せっかくそれまで気をつけてきたことがムダになるような気がしたから。今も、シーズンオフでブラジルに帰ったときは、ちゃんと先生に診てもらっているよ。
リテーナー(保定装置)じゃダメだったんですか?
うん。先生も僕くらい歯並びが整ってきていたら、ブレースじゃなくて、取りはずし式のリテーナーを夜だけつけるくらいでいいって言ってたけど、僕はリテーナーがどうも合わなくて(笑)。つけていて違和感があって、どうにも落ち着かないから、矯正装置を選んだんだ。
ブレースをつけたときの痛みなんかは気にならなかった?
最初は痛みも違和感もあったし、すごく気になったよ。なんともイヤな感じで、取りたくて仕方がなかった(笑)。でも、ワイフがなんとかなだめてくれて、それで続けられたんだ。これから治療する人は、
たぶんみんな最初はつらいと思うけど、僕みたいに目的があれば大丈夫。きっと耐えられると思う
。
ブラジルって矯正がポピュラーなんですよね?
うん。子どもの頃から歯医者に通う習慣があるからね。これはすごく大事なことだよね。かかりつけ医がいるから、むし歯とか咬み合わせに問題が見つかれば、すぐに治療が受けられる。だから、
ブレースをつけること自体、ブラジルでは当たり前のこと
なんだ。もちろん、治療費は安くはないけど、経済的に可能な家庭は子どもに治療を受けさせているね。
でも、ブレースをつけてサッカーをするのって実は大変なのでは?
最初はボールが歯に当たったりするのが怖かったけど、今は全然平気。
ブレースはもはや身体の一部だから
(笑)。練習や試合中にワイヤーやブラケットがはずれたこともないよ。きっと、先生が1年くらいもつように、しっかり装着してくれたんだね(笑)。
歯並びが整って、スポーツパフォーマンスは向上しましたか?
矯正をしたことで、プレーに直接的な影響が出たかどうかは、正直なところ、よくわからない。でも、呼吸面の変化は大きいと思うよ。歯が正しいポジションになったことで
鼻呼吸がちゃんとできるようになった
し、おかげで夜も寝やすくなった。
あと、咬み合わせがよくなったせいか、食事のとき、
ものがしっかり噛めるようになった
。
こうして考えると、“グッドコンディション”には影響している気がするね。それと、僕としては
見た目がキレイになったのがうれしい
んだ。歯並びの悪い選手が、いくらいいプレーをしても、イメージがよくないでしょ?(笑)。 歯って人間にとってすごく大事な部分だと思うし、そこがキレイだと印象もよくなる。健康面ももちろん大事だけど、ビジュアル面もすごく重要だと思うんだ。
普段の歯のお手入れって、どんなふうにしてるんですか?
特別なことはなにもしてないね。でも、食べた後はブレースに詰まったりするから、つまようじとかで全部取ってる。あと、歯磨きもね。愛用の歯ブラシ? ブラジルからもってきたやつ。特別なものじゃないと思う。おかげで、むし歯はずっとゼロだね。
最後に、今年の目標とこれからの夢を…。
まず、今年は自分自身のフィジカル面の向上を図りたい。フィジカルがよければ技術力も集中力もアップするし、頭もクリアになる。そうなれば、いいプレーもできるからね。それと、僕が帰国するまでにレイソルを4強の中の1チームにまで引き上げること。それが当面の目標だね。レイソルに関わっている人たちは、フロントも選手もスタッフも、僕から見てビッグクラブにふさわしい人ばかりだし、いつもポジティブな考えで上を目指している人たちだから、それに見合う結果を早く出したいと思ってるよ。
PROFILE:リカルジーニョ
1976年6月24日生まれ。ブラジル出身。身長170cm、体重60kg。幼少の頃からサッカーをはじめ、18歳でブラジルの有名チーム、ウジナアクカレイラとプロ契約。その後、同じくブラジルのチーム、クルゼイロに移籍し、2002年に来日。以来、攻守に頼れる技巧派MFとして柏レイソルで活躍中。 柏レイソル公式サイト→
http://www.reysol.co.jp/
管理人の「えくぼ日記」
にもチラリと書きましたが、取材当日はあいにくの雨。そんな中、リカルジーニョ選手はグラウンドで約2時間の練習を終え、シャワーを浴びた後、この取材に応えてくれました。28歳という年齢より、ずっと落ち着いた雰囲気で、しかもこちらの質問にとても熱心に、丁寧に答えてくれる姿が印象的でした。
「アスリートは見た目が大切、だから歯並びのよさは大切」
との言葉、日本人も見習いたいもの、ですよね!? ブレースをつけて活躍するリカルジーニョ選手、これからも応援してます!(tombee)
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