2005年07号
「噛まない子ども」は歯並びが悪いってホント?

やわらかい食べ物歯並びの悪い子どもが増えている、と言われています。
それは噛む力が弱くなり、あごが発達していないからだとか。たしかにハンバーグやグラタンといった、やわらかい食べ物をとる機会の多い現代は、噛む回数も減っている気がしますね。では、食べ物と歯並びにはどういう関係があるのでしょう?

子どもの歯並びについて書く前に、
まずは噛むことの意味について改めて考えてみましょう。

私たちは普段の生活でごく自然にものを食べていますが、実はこの「食べる」という行為は、とても複雑なメカニズムで成り立っています。

使うのは、歯とあごだけではありません。歯ぐきや舌、口のまわりの筋肉なども総動員して、さらにそれらをどのように連携させるかを脳の指令に基づいて、ものを噛み、飲み込んでいるわけです。

噛むことを大切にこうした「咀嚼(そしゃく)システム」は、子どもが成長する中でできあがり、永久歯が生えそろった頃に完成すると言われています。 つまり、あまり噛まなくても飲み込める軟食(なんしょく)ばかり食べていると、咀嚼システムがしっかり発達しないため、あごの骨や口のまわりの筋肉も未発達に。その結果、あごの細い華奢な顔だちになるわけですね。

この細いあごは一見、都会的でスマートですが、細すぎるあごだと顔全体のバランスも悪く、歯もキレイに並び切らないという悲しい現実をも招いてしまいます。

咀嚼システムが成長段階にある子どものうちは特に、しっかり噛むことを大切にすることが、よい咬み合わせと歯並びづくりの第一歩、とも言えそうです。

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