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さて、ここで受け口について、少しご説明しておきましょう。
受け口には大きく分けて「骨格性」と「機能性」のものがあります。
前者は遺伝などが原因で起こる先天的なものなのに対し、後者は日常生活のクセが原因で起こる後天的なもの。機能性の受け口は、発育期に治療を始めることで比較的簡単に治る場合もありますが、骨格性の受け口は骨の成長を見ながら地道に治療をすすめるので、トータルの治療期間はどうしても長くなってしまうようです。
いずれにしても、受け口の治療は歯の移動だけではなく、あごを正しい位置に誘導していくことが必要になるので、成長期の治療がとても大切。というのも、大人になってから矯正歯科治療で受け口を治そうと思っても、あごの骨の発育がとまっている以上、外科手術を併用した治療が必要になるからなのですね。
…貴啓くんの受け口は、どうやら後天的なものだったよう。
「安静にしているとき、舌の先って本来、上の前歯の根元あたりにあるものらしいんですが、貴啓の場合、舌が低い位置にあって、つねに下の前歯を押していたようなんです。それで下あごが少しずつ前に出てしまったらしいんですね。普段から子どものむし歯には気をつけていたつもりですが、舌のクセまでは気がつきませんでした(笑)。矯正の先生に『舌癖(ぜつへき)が原因』といわれて、ああ、そうだったんだ! と驚きましたね」
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舌先が赤いマークの場所に当たっていれば大丈夫。
ちなみに、この場所を「スポット」と言います。 |
そこで、治療と平行して、矯正歯科医の指導のもと、舌のトレーニング(MFT)も開始。これは舌のクセを治し、くちびるやほおなど口のまわりの筋肉をバランスよく鍛えることで、治療後、あごや歯が再び元のよくない位置に戻ろうとするのを防ぐためのもの。
トレーニングの内容は、段階に応じていろいろ変わるようですが、どれも基本的に簡単なものばかり。ちなみに、今、貴啓くんがしているのは、ストローを口にはさんで20分間そのまま過ごす、というものだそうです。
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