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お話をうかがった巴恵子さん
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東京にお住まいの巴(ともえ)恵子さん(54)は、不揃いだった歯並びを治すため、25歳のときに矯正歯科治療をスタート。2年後に装置がはずれてから今日に至るまで、ずっとリテーナーを使い続けています。その間、なんと27年!
その極意とは?
「今つけているのは下の歯に入れた固定式のFIXタイプで、上の歯には取りはずしの利くプレートタイプのリテーナーをつけていました。プレートタイプは動的治療後3年くらい毎日使いましたが、今は特に使用していないですね。でも、一番後戻りしやすい下の前歯にずっと固定式をつけているせいか、いい歯並びが保てています(笑)」
たしかに、巴さんの歯並びは見るからにすっきり。歯並びがキレイだと若々しく見えることを改めて教えられるようです。ところで、リテーナーを長く使い続けるヒケツとは?
「自分の生活習慣の中に早く入れてしまうことですね。そのためにはまず、自分で“これは必要なものだ”と思うこと。リテーナーって使えば使うほど体になじむし、日常のサイクルに入ってしまえば、つけることに負担を感じません。要は、最初の習慣づけが大切だと思います」
巴さん自身、今ではFIXリテーナーは体の一部、はずしてしまうほうが不安なのだとか。
「私の場合、上の取りはずし式リテーナーも四六時中つけていました。食事のときも、つけたまま(笑)。もちろん、食後の歯磨きのときはちゃんと取って洗いましたけどね。私にとっては、つけたりはずしたりすることのほうが負担。基本的に、ずっとつけていましたから、なくすこともなかったですね」
取りはずしのできるタイプだと、たしかに紛失も気になるところです。
「そうなんです。よく聞くのが、レストランでティッシュにくるんで置いておいたら、お店の人にゴミと間違われて持って行かれたり、はずしたリテーナーを飼い犬がくわえて壊してしまったりという話。はずすときは専用のケースに入れるようにすると、こうしたトラブルも防げます。もし、紛失したり壊れたりしたら、主治医の先生に連絡して、すぐに作り直してもらうといいですよ。これはすぐにやったほうがいいです。リテーナーをつけていない時間が長くなると、それだけ後戻りも起きやすくなりますから。私の場合、下のリテーナーの接着剤が10年くらいで剥がれたんですけど、そのときもすぐ作り直してもらいました」
リテーナーを長く利用していることで、自然と歯への意識が高まり、大切にしようと思うという巴さん。ちなみに、巴さんのもともとの歯並びは上下ともにひどい乱ぐい。歯磨きもしづらいほどだったとか。そこで治療を始めたものの、今から30年近く前は、周囲に矯正歯科治療をしている大人はほとんどいませんでした。
しかし、結果としてこのとき治療に踏み切ってよかったと、今は心から思えるのだとか。
「まわりを見ていると、40歳を過ぎた頃から歯周病などで口の中の状態が変わってきている人が多いんです。たぶん、矯正をしていなかったら、私も今頃、むし歯や歯周病で歯を失っていたかもしれません。長く保定を続けたおかげで今も歯磨きがしやすいですし、硬いものでも気にせずなんでも食べられるので幸せです」
「今、自分の歯は全部で24本。むし歯は1本もありません。この状態を保てているのも、矯正治療とその後のリテーナーのおかげだと思っています」
将来を見据えて自分の歯を長く健康に保つこと。そんな矯正歯科治療の目的を末永くかなえてくれるのが、長期保定の役割。
これから矯正歯科治療を始める方や、今まさに治療中という方は、「その後のリテーナー」を念頭において、治療ライフを過ごしましょう。
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