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咬み合わせの不調のほか、無意識の強いかみしめや精神的ストレスなどが原因で起こる顎関節症。この病気はあごが痛くなるだけでなく、頭痛や耳鳴りなどの症状が出ることもよくあります。また、顎関節症以外にも、咬み合わせの不調が原因で首や肩のこり、首の後ろの痛み、偏頭痛、耳鳴り、耳の痛みなどが起こることもあります。なかでもあごと耳との関係は、今から約70年前にアメリカの耳鼻科医が報告するなど、古くから指摘されてきました。しかし、その関係は今なお明らかではありません。
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「咬み合わせを治したら首や肩のこりが治るということは、歯と全身をつなぐ神経回路があることが大前提。その回路の存在を解明するための研究が今、進められているところです」
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実際、すでに解明された回路もあるそうです。
それは、ふくらはぎにある「ヒラメ筋」という筋肉とあごとのつながり。歯を強く咬み合わせると、ヒラメ筋が反射的に活動することが研究によって明らかになっているのです。また最近の研究では、顎関節と首とをつなぐ神経回路をはじめ、首の「板状筋」、首と胸を結ぶ「胸鎖乳突筋」、そして背中の中ほどにある「脊椎起立筋」という筋肉も、それぞれ歯との関連があることが判明。つまり、しっかりものを噛むという行為は、単に口の中だけの作業ではなく、全身の筋肉とつながっていることが証明されてきたわけです。
こうした神経回路の解明によって、近い将来、咬み合わせの善し悪しと不定愁訴の関係もハッキリするのかもしれません。もちろん、すべての不定愁訴が咬み合わせと関係があるとは思えませんが、咬み合わせが原因で起こる肩こりや頭痛などが判明すれば、不正咬合について、もっと認識が高まるはず。そして、「健康のために矯正歯科治療を受けよう」という動きがさらに広まっていくのではないでしょうか。
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