2007年13号
上手に使って、清潔な歯をキープしよう

たくさんある矯正歯科治療中のデンタルケア用品、いったいどの順番で使えばいいのでしょう?

「新しい習慣を身につけるには、リンキングメソッドを利用するのがいいですよ」(村上さん)

リンキングメソッドとは、ワシントン大学で行動心理学を研究していたワインスタイン教授が提唱し、アクセルソン教授によって歯科に応用された考え方で、“確立されている習慣”の前に“新しい習慣”を取り入れるというもの。

「通常の歯ブラシを使った歯みがきは、誰でも身についている習慣ですよね。そこで、例えば通常の歯ブラシより先に、まだ習慣づいていないワンタフトブラシで装置のまわりを磨き、その後に通常の歯ブラシでのブラッシングをする。そうすることで、新しい習慣が身につくというわけです」

村上さん自身、この方法で習慣づけをして、今では歯ぐきの状態などによって6種類ほどのアイテムを使い分け、歯のお手入れをしているそうです。

「よく、歯みがきにかける時間を気にされる方がいらっしゃいますが、大切なのは時間よりも内容。いくら長く磨いても、しっかり磨けていない部分があったらよくありませんから。ポイントは、まず自分の口の中のリスク部位を知り、そこから磨き始めることですね」

歯ぐきが腫れやすいところや歯石が溜まりやすいところが、自分にとってのリスク部位。それを知るには、歯科衛生士さんに聞くのが一番。そして、リスク部位をきちんと磨いた後に、口の中をぐるりとひと続きになるように磨くのが、磨き残しを減らすブラッシング方法というわけです。

磨き残しを減らすブラッシング法

 下の歯の裏側→下の歯の表側→上の歯の表側→上の歯の裏側→奥歯の咬み合わせ部分…の順番に、ぐるりとひと続きになるように磨くのがポイント。右左あちこち好きなところを磨いていると、磨き残しが出てくるので×。

また、ブラシを当てるポイントは矯正装置の上・下・歯と歯ぐきの境目の3つ。磨くときは、ゴシゴシと力を入れて大きく動かすのではなく、力を抜いて横に小刻みに微振動で動かすように。歯の裏側を磨くときも基本的には同じ。ただし、前歯の裏側は歯ブラシをタテに持ち、きちんと歯の裏に沿わせながら汚れをかき出すようにして磨きましょう。

ブラッシング

装置の上からと下から、それぞれ毛先を装置の間に入れるようにして小刻みにブラッシング

次は矯正歯科医院で受ける治療中のプロフェッショナルケアについてご紹介します。

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