![]() |
歯周病になると、矯正歯科治療ができないことがあるのはなぜか? それは、歯が動くシステムにあります。矯正歯科治療では、口の中に矯正装置をつけて動かしたい方向に力をかけて歯を移動させていきます。このとき活躍するのが、歯根膜の中にある破骨(はこつ)細胞と骨芽(こつが)細胞。 矯正のワイヤーで歯を引っ張ると、歯が進もうとしている側の歯根膜内にある破骨細胞が歯槽骨を吸収し、その反対側の歯根膜内にある骨芽細胞は新しい歯槽骨をつくり出して、少しずつ歯が動いていきます。逆に、破骨細胞と骨芽細胞の働きが阻害されるほど歯周病が進行すると、矯正歯科治療ができなくなってしまうというわけです。正しい咬み合わせと美しい歯並びは、健康な歯ぐきから始まるのですね!
しかし、こんなに重大なことにもかかわらず、歯周病は別名「静かに進行する病気(Silent disease)」ともいわれ、進行が比較的ゆっくりしているのが特徴です。そのため、歯ぐきが痩せたり、出血がみられたりと、さまざまな症状があっても自覚しづらく、「歯並びを治したい」と矯正歯科を訪ねてはじめて自分が歯周病だと知る、というケースも少なくないようです。 その際、すぐに矯正歯科治療が受けられないほどの歯周病だったら、まずは一般歯科へ行き、歯周病の治療に専念することに。矯正歯科治療は、歯周病の治療が終わった後に受けることになります(かかりつけの一般歯科がなければ、矯正歯科の先生に紹介してもらえるのでご安心を)。 このように、一人の患者に複数の専門医が関わり、総合的に健康のサポートをしていくことを「連携医療」といいます。ドクターが自分の担当外だからといって放っておかず、他の先生にきちんとバトンタッチをする。これは、より患者側の立場に立って考えられた、今注目の医療体制なのですね。 次のページでは、一般歯科の先生にインタビュー! 歯周病の治療や予防が、歯科医院でどう行われているのかをご紹介します。
|
|||||||||||||||||||||