2008年16号

すこやかな子どもの成長を願う気持ちは、どんなママ&パパも同じもの。とりわけ口もとは、食べものを噛む、発音を助けるといった機能面だけでなく、その人の印象を決めるパーツでもあるので、美観の面でも大切。では、一生を通して深く生活に関わってくる口もとの健康を、どうやって保てばいいのでしょう? その答えは、毎日のデンタルケアと、必要に応じて行う歯並びの治療にあります。子どもの口もとのすこやかさについて、ここで学んでみませんか

子どものお口は、むし歯の危険がいっぱい!

小川奈々ちゃんとお母さまの清美さん
今回のインタビューに登場してくれる
小川奈々ちゃんとお母さまの清美さん。
後ほど、日常のデンタルケアについて
詳しく伺っていきます!

乳歯が生えはじめる6ヶ月頃から28本の永久歯が生え揃う12歳くらいまでの子どもの口腔内は、むし歯になるリスクが高いもの。その主な原因は3つあって、まずひとつ目が「乳歯」。乳歯は、歯をつくる組織の密度が低く、表面のエナメル質やその下の象牙質の厚さが永久歯の約半分しかないため、むし歯菌に蝕まれると、あっという間に進行してしまいます。ふたつ目は6歳頃から顔を出す「生えたての永久歯」。生えたばかりの永久歯は、これから時間をかけて強くなる成長段階にあるため、歯の質がまだ弱く、むし歯になりやすいのです。そして、3つ目は「生え替わり期の磨きづらさ」。乳歯と生えかけの永久歯が混ざった口の中は、歯の高さも揃わず、とっても複雑。ついつい磨き残しをつくってしまい、それがむし歯をつくる原因となります。

では、むし歯ができると子どもにとってどんな悪影響があるのでしょう?

子ども時代は、あごが発達すると同時に歯が生え替わり、将来的な咬み合わせが決まる大切なとき。そんな時期にむし歯ができると、あごの成長や歯並びにも影響が出てきてしまいます。とりわけ乳歯は、その次に生えてくる永久歯を正しいところに導く、いわば「ナビゲーター」。その乳歯にむし歯ができて、歯と歯の接触部分が溶けたり、早くに歯が失われてしまうようなことがあれば、空いた隙間に隣り合う歯が寄ってきて、次に生えてくる永久歯がうまく出てこられません。そのため、永久歯が歯列からはみ出して生えるなどして、歯がデコボコとした「乱ぐい」状態になるなどの問題が起きてくるのです。

生え変わりの仕組み
乳歯と永久歯の生え替わりの仕組み

乳歯が生え替わりはじめるのは6歳前後ですが、永久歯の芽は2〜3歳頃から乳歯の下の骨の中で育っています。乳歯の根っこがだんだん短くなり、下から永久歯の頭に押される形で乳歯が抜けていきます。

歯並びづくりの土台 キレイな歯並びづくりの土台となる乳歯
乳歯は、次に生えてくる永久歯を導く案内役。だから乳歯を健康に保てないと、永久歯にも影響が出てきます。デコボコとした歯並びになれば、歯磨きもしづらいことに。

ほかに、乳歯にむし歯ができて、歯の根っこ部分「歯根(シコン)」のまわりに膿(ウミ)がたまると、その下にある永久歯のエナメル質を溶かしたり、色をくすませることにもつながります。さらに、悪化したむし歯の痛みで食べものをよく噛めずにいると、あごが十分発達しないことも。

要するに、「乳歯はどうせ抜けるから、むし歯になっても大丈夫」という考えは、大きな間違い! 健康な歯を守るためにも、毎日、正しく歯磨きをすることが必要なのです。

では、正しい歯磨きとはどんなものなのでしょう? 次のページでご紹介していきます!

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