2007年15号
矯正歯科治療、その前に…

近頃、歯ぐきが腫れたり出血したり、そんな症状はありませんか? もしイエスなら、それは歯周病のサイン。歯周病は、放っておくと歯が抜け落ちてしまう恐ろしい病気なのです!すこやかな歯と歯並びを手に入れるためにも、歯ぐきの健康、見直してみませんか?

いざ、覚悟を決めて始めることにした矯正歯科治療。診察と精密検査を受けて、治療計画がまとまったら、いよいよブレース(矯正装置)をつけて治療をスタート! と、スムーズに進めばいいのですが、そういかないことも実際にはあるもの。その原因のひとつが、「歯周病」。巷でよく聞くこの病名、実は大人のほとんどがかかり得る身近な病気だということ、ご存知でしたか? 今回は、そんな歯周病と矯正歯科治療の関係について探ります!

そもそも歯周病とは、歯ぐきや歯を支える歯槽骨(しそうこつ)などの「歯の周りの組織(歯周組織)」が、歯周病の原因菌に感染して起きる病気のこと。

症状によって呼び方が違い、歯ぐきに細菌のかたまりであるプラーク(歯垢)が付着し、炎症を起こして赤く腫れ上がったものが「歯肉炎」、炎症がその下の歯槽骨まで広がり、骨と歯をつなぐ歯根膜やセメント質までを破壊しだすと「歯周炎」と呼ばれます。ちなみに、ひと昔前によくいわれた「歯槽膿漏(しそうのうろう)」とは、重度の歯周炎のこと。

健康な歯ぐき健康な歯ぐき
うすいピンク色で引き締まっています。歯と歯ぐきの境目には、1〜2mmの歯肉溝があります。

歯肉炎 歯肉炎
歯ぐきが腫れて赤みをおび、歯周ポケットが現れます。歯磨きや硬いものを噛むと出血することがあります。

中程度歯周炎 中程度歯周炎
歯ぐきが痩せ、歯が伸びて見えることがあります。歯周ポケットからウミが出たり口臭が発生したりします。

歯肉炎であれば、しっかりブラッシングをしてプラークを除去することで、歯ぐきをもとの状態に回復させることができますが、歯周炎となるとそうはいきません。歯と歯ぐきの間に入り込んだプラークは、歯周ポケットをつくってそこを棲み家とし、放っておくとプラークに潜んだ歯周病菌が繁殖を繰り返し、どんどん歯周ポケットの溝を深めていきます。

そのまま歯周組織の崩壊が進めば、歯がグラつく、歯ぐきからウミが出る、口臭がきつくなる…といった症状の後、歯が抜け落ちてしまう最悪の結果に!

年を取って歯を失う一番の理由が、この歯周病といわれています。歯は、寿命を迎えて抜けていくわけではないのですね。歯周炎までいくと、もとの正常な歯ぐきに戻すことはできません。ただ、少しでもこの進行を食い止めることは可能。そのためには、一般歯科での早期の治療が大切なのです。

そんな歯ぐきの病気を抱えていては、矯正歯科治療どころではありません。具体的には、なぜでしょう? 詳しくは、次のページでご紹介!

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